低気圧による頭痛、めまい、耳のこもり(気象病)の治し方

梅雨の時期ですね、天候が不安定で身体の不調を起こしている方も多いのではないでしょうか?
薬局でも頭痛やめまい、耳鳴り、耳こもりなどの相談が増えています。
こういった症状を総じて気象病と言います。
今日はそんな症状を改善してくれる漢方を紹介していきたいと思います。

まず低気圧が身体に影響を及ぼすメカニズムから説明します。
人間は本来気圧と体から働く力がバランスを保っています。しかし気圧が下がることによりそのバランスが崩れ、特に耳の内耳という部分に影響を及ぼすことから様々な不調を起こすと言われています。

梅雨の時期は湿気が増えることに身体の水分量のバランスも取れなくなり水滞(水毒)という状態になります、これにより更に頭痛やめまいなどの不調が悪化してしまいます。

つまり身体の気圧と水分量のバランスがとれれば症状は改善します。
余分な水分を排泄することを利水と言い、利水作用のあるお薬は利水薬と言います。
利水薬は猪苓、沢瀉、茯苓、白朮などがあり、この生薬を含む漢方が気象病に効果があります。

気象病に効く漢方①
五苓散(猪苓、沢瀉、茯苓、白朮、桂枝)

五苓散は読んで字の如く、五つの生薬で構成されている漢方です。
その中の4つの生薬が利水薬であり、利水作用は高いです。
特に二日酔いに似ている症状(頭痛、吐き気、むくみ、のどの渇き)などに効果があります。

気象病に効く漢方②
苓桂朮甘湯(茯苓、白朮、桂枝、甘草)

五苓散に非常に似ている漢方に苓桂朮甘湯があり、回転性めまいや立ちくらみにに使う漢方です。
特に動悸やのぼせといった症状があれば苓桂朮甘湯の方が適しています。
また桂枝の分量が多く、五苓散より少し冷える傾向がある人にも適していると言えます。

気象病に効く漢方③
当帰芍薬散(当帰、芍薬、川芎、沢瀉、茯苓、白朮)

当帰芍薬散は利水よりも血を補う補血という作用がメインの漢方です。
めまいがあり、①②よりもより冷えや貧血傾向の方には非常に適しています。

まとめ

図. 苓桂朮甘湯と五苓散の配合生薬と使い分け
図. 五苓散と苓桂朮甘湯の使い分けの目安

天気が悪い日に悪化する症状が

①二日酔いに似た症状は五苓散
②めまいや動悸が強ければ苓桂朮甘湯
③冷えや貧血が強いなら当帰芍薬散